nai.

ここに理想なんてない。

 
何も思い描くものなんてない。


 
『無い』を綴る毎日。


 
笑ってないと君は言う。

 
無機質だと誰かが言う。


 
楽しい、面白い、機嫌悪い、怒ってる。


 
その断片に僕は居ない。

 
その一瞬にまで溶け込めないで、

 
不随意のまま動いてる。


 
目の前の誰かが笑ってくれた。

 
そこに僕は居ない。

 
楽しくない。


 
僕は嘘を吐いてるのか。

 
あれほど嫌いな嘘に、

 
僕は塗れているのか。


 
嫌いな人間に成りたくない一心で、

 
僕は僕を殺そうとしてる。

 
解ってる。

 
流れに消えてしまうだけの毎日で、放たれる言葉なんて枯れ草みたいだ。

 
生まれてきても意味の見出せない雑草の成れの果てだ。


 
ただ飄々と生きてる。

 
生き延びてる。


 
いつから「明日」に夢見なくなったんだろう。

 
いつから「今日」という穴に落ちるように眠りについて、

 
「昨日」という澱みから掬い出されて来たんだろう。


 
その、目の粗い網をすり抜けて

 
消えていった自分はどんな世界を見てるんだろう。


 
消えていった自分と、残った自分。

 
どっちが残渣なんだろう。


 
今の僕はどっちだろう。

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